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聖アフラ殉教女    St. Afra                                記念日 8月 5日


 アフラは、はじめ売春婦であったが、スペインのヘローナの司教が迫害のために教区から追われて、アウクスブルクのアフラの母の家に泊まった時に改心した。その時からアフラの生活はすっかり変わって、前に犯した罪を絶えず償い、どんな苦しみも甘んじて忍んだ。彼女がキリスト信者であることを訴えられて異教徒の裁判官の前に引き出された時に、裁判官はアフラに向かって、彼女のような罪深い女は、神がほっておかれるだろうと言った。アフラは、「私はもちろんキリスト信者と呼ばれる価値はありませんが、イエズス・キリストがたしかに信者にしてくださいました」と答えた。また、さらに続けて
 「私の体は罪を犯しました。苦しませてください。私は偶像崇拝で私の魂をほろぼしません」と裁判官の前で言った。死刑執行人たちは、レヒ川の中の島に火刑用の柱を立ててアフラを縛りつけ、乾いたぶどうの枝を周りに積み上げて火をつけた。その夜、アフラの母と3人の女性が島へ行ってアフラの遺骨を拾って、アウクスブルクの大きな墓へ持ってきた。この愛の行為を見た異教の役人達は4人の女性を家族の墓の中に閉じこめて火を放ったので、彼女達もアフラと同様に焼死した。